パニック障害の診断とチェックについて
パニック障害の症状はいくつも存在しており、その症状に該当していればパニック障害である可能性が高いです。病院へ行く前に、チェックをしてみましょう。
パニック障害の診断は問診が中心になり、米国の基準のものがよく使われています。
この基準は13のチェック項目があり、4つ以上当てはまるとパニック障害の可能性があるとされています。
心臓がドキドキしたり、脈拍が速くなる。
からだや手が汗だくになる。
手足や体が震える。
息苦しさを感じ、息切れがする。
喉がつまったような感覚になったり、窒息しそうな感じがする。
胸部の圧迫感や不快感、痛みを感じる。
お腹に不快感を感じ、吐き気がある。
ふらふらとめまいがして、気を失うような感じがする。
自分が自分ではない感じがして、現実感がなくなる。
気が狂いそうな気がしたり、自分自身をコントロールできない恐怖を感じる。
死んでしまうのではないかという恐怖で頭が一杯になる。
体が痺れたり、うずいたりする。
体の一部が火照ったり、冷たいと感じたりする。
当てはまる症状はありましたか?
そして、パニック障害の人に多くみられるのが、「広場恐怖」と「予期不安」という症状です。
「広場恐怖」とは…
パニック障害の発作を一度経験した後で、過去に発作を起こした場所や状況などでまた同じように発作を起こすようになり、そういう場所や状況を避けるようになる症状です。
「予期不安」とは…
まだ発作を起こしていないのに、「なってしまったらどうしよう」という不安を事前に強く感じてしまう症状です。
これらに当てはまる方は、病院を受診するときには、きちんとそのことを伝えるとスムーズに治療に入れると思います。
パニック障害の診断とチェック記事一覧
パニック障害は予期不安症状が1か月以上続く
予期不安は、ときどきふと頭の中をよぎるくらいの軽い症状から、四六時中頭の中を離れることができずに仕事が手につかない重い症状まで、パニック障害を患った人それぞれによってさまざまです。パニック障害では、パニック発作の症状を経験した後、この予期不安の症状が1カ月以上続きます。不安の内容はさまざまですが、発...
思い込みによる「心のクセ」を治す
パニック障害とは、パニック発作や広場恐怖、予期不安はある種の不安にさらされた時、その不安をどんどん大きくしてしまう病気です。パニック障害の患者さんは、一般の人にとっては取るに足らないような些細な不安に対しても、過剰に反応してしまうのです。例えば、ある状況に直面、経験した時に、A段階 不安、怖い など...
朝から不快なニュースを見ない
朝起きると真っ先にテレビやラジオをつけてニュースや天気予報をチェックする習慣のある人も多いと思います。しかし、心の病に悩む人にとっては、これはよくない行為です。最近は、殺人や事件などの悪いニュースが多いので、朝からそのようなニュースを見ると一日気分が悪くなってしまいますし、考え方もネガティブになりが...
パニック障害かも?と思ったら…
どういう病気が「パニック障害」と間違われやすいかというと、よく似た身体症状を起こす病気です。つまり、動悸、発汗、息切れ感、窒息感、胸痛、吐き気、めまい、ふらつきなどです。甲状腺機能亢進症バセドウ病とも言われます。甲状腺のホルモンが過剰に生産される病気です。甲状腺は全身の新陳代謝をコントロールしていま...
パニック障害の二種類の治療法
現状、「パニック障害」の治療は、どのように行われているのでしょうか。ここでは、標準的な治療法について触れておきます。現在のパニック障害の治療は薬物療法心理療法の二種類に別れています。治療を根気強く行うことで、パニック発作や予期不安、広場恐怖などの不安症状を軽減や消失させることができます。薬物療法名前...
パニック障害の治療構造
一般的に考えられている「パニック障害」のメカニズムを図で表すと以下のようになります。図の中に示した抗うつ薬・抗不安薬心理療法身体面からのアプローチは各種治療法の作用です。それぞれの治療法は、どのように作用しているでしょうか。抗うつ病・抗不安薬主に扁桃体に働き、セロトニンという神経伝達物質の濃度を増や...
何の予兆もなく、急にはじまる
最初は不意に起こり、次第にくり返すようになるパニック発作はパニック障害の代表的な症状です。しかしパニック発作はパニック障害に限らず、他の精神疾患でも起こります。多いのが、社交不安症の人が大勢の人前で話をしなければいけない時や、PTSDの人が思いがけない状況におかれた時に起こることがあります。しかし、...