自己中心的な行動を取った場合は…
パニック障害で気分反応性をもっている患者さんは、まわりの状況で大きく気分が浮き沈みしてしまいます。
ほんのささいな嫌な事があると、とても激しく反応してしまい、気分が一気に落ち込んでしまいます。その反面、自分にとって楽しいことなどがあると、急に落ち込みが軽くなったり、消えたりします。
自己中と勘違いされる行動
立ち上がるのも辛く、ずっと横になっていた患者さんが、仲の良い友人から電話がかかってくると、急に嬉々として長話をしはじめたり、好きなテレビを楽しそうに見はじめると、周囲の人たちは、「何てわがままで自己中心的なんだろう」と思います。そして「わざとやっているのでは?」と勘違いされてしまうこともあります。
このような自己中心的にとれる行動に対しては
- 「何をしているの?」
- 「体調が悪かったと言っていなかった?」
などと叱るのは、かって逆効果です。
避難や叱責をしてしまうと、患者さんの感情を下手に刺激してしまい、症状を更に悪化させてしまいます。しかし、自己中心的な行動は、患者さん本人が社会生活を送っていく際に、大きな障害となります。そのことをしっかりと教えてあげることが大切です。
教えてあげる際は「あなたの行動は、周りからはこのように見えているよ」と客観的な視点から教えてあげることが重要です。
自己中心的な行動への対処法
- 患者さんは病気の影響で感情が敏感になっていることを理解する
- 自己中心的な行動に対して、避難や注意をしても、症状を悪化させてしまうだけだと知る
- 患者さんが感情が激しい状態に陥っている時は、冷静に対応する
- 社会生活を送っていく中で、障害になってしまう行動については、客観的な視線で冷静に教える
自己中心的な行動を取った場合は…関連ページ
- パニック障害の原因は親からの影響も
- パニック障害の発作の症状をチェックしてみよう
- パニック障害で性格が変化する?
- ある調査では、パニック障害の患者さんの約6割の方が、「パニック障害になってから、自分の性格が変わった」と答えているそうです。それもネガティブな方向への変化が多いようです。
- パニック障害で傷ついた心が生み出す思考と行動
- パニック障害の患者さんは、発症前から大きなストレスを抱えている場合も多く、更にこの病気にかかることによって、健康な人には理解出来ないほどの強い不安感や恐怖にさらされています。
- パニック障害の全体像を知ろう
- パニック障害を理解するためには、まずパニック障害の全体像を把握するようにしましょう。
- パニック障害と間違えられやすい病気
- パニック障害は、色々な症状を引き起こすため、とてもつらい病気です。
そしてその症状は、病院で実施する、メンタルカウンセラーの
カウンセリングを受けることによって、随分軽減させる事ができます。
パニック障害と間違えられやすい病気について書いています。 - 心と体に現れるパニック障害のさまざまな症状
- パニック障害に現れるパニック発作の症状を紹介してます。
紹介している12症状のうち4症状以上が同時に起こる場合は
パニック発作の可能性が高いです。 - 不安が常に頭から離れなくなる予期不安とは
- パニック発作が一度起こってしまうと、常にパニック発作の事を考えてしまい、
日常生活に不安や恐怖を抱いてしまい、予期不安を引き起こしてしまいます。 - 生活に支障をきたす「広場恐怖症」
- 広場恐怖症とは予期不安が強くなり、発作が起こった場所や状況を避けるようになる。
- パニック障害は依存症など、色々な病気を併発する
- パニック障害になるといアルコール依存症や不安症など色々な病気を併発してしまいます。
- パニック障害は女性の病気?
- パニック障害は女性がなりやすいと言われています。
その理由としては女性ホルモンなども関係があるようです。 - 規則正しい生活リズムでパニック障害を早期回復へ
- 不規則な生活リズムにより体内時計が乱れてパニック障害の治療速度が低下します。
規則正しい生活を送り早期回復できるようにしましょう。 - 患者さんが唐突に怒り出したら
- パニック障害の患者さんが突然に怒り出してしまうとどのように対処したらいいのかと
戸惑ってしまう人がたくさんいます。その場合の対処方法をご紹介します。